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新潟県妙高市は、日本海に面した頚城平野の中央に位置し、長野につづく北国街道の宿場町として遠く江戸時代から栄えてきた町である。 北国街道は江戸時代、「加賀の前田家」「富山の前田家」「糸魚川の松平家」「高田の榊原家」等、諸大名の参勤交替の街道筋にあたる。新井宿は当時、旅人宿も五十数軒をかぞえ街道筋有数の宿場として繁栄した。 |
新井は、豪雪地としても名高く冬は積雪量2メートル以上になることもある。また、越後富士ともいわれる妙高山麓からの伏流水はきわめて名水である。良質の新潟産米と水が良く、冬期の降雪は酒造りに最適の地といえる。当社は、江戸天保年間酒造りを始めたと伝えられる。創業当時は、越後高田藩榊原領内頚城郡新井村に造り酒屋は7〜8軒あった。造り高はいずれも二百石程度と伝えられる。その後、年貢米を用い造り高も多くなり、先代田中屋大五郎の時代に至る。昭和四年酒蔵としては当時珍しい鉄筋コンクリート二階造りの蔵を建て、専従技師を招いて酒質の向上につとめている。
昭和十一年中部六県品評会名誉賞受賞、昭和十三年には全国品評会名誉賞を受賞、現関信局品評会にも上位入賞をはたす。 昭和二十六年個人経営から君の井酒造株式会社を設立、経営の合理化を図り昭和四十二年新酒造工場を造り近代化を図る。 『惜しみ無く手をかけること』が君の井酒造の酒造りのモットーとして、戦前戦後連綿と山廃(やまはい)酒母造りをつづけていることも当社の特徴の一つである。 |
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