(最終更新日:2010年 7月13日)
 2010.7  清酒の成分分析


清酒の成分分析の中に甘辛の度合いを表す日本酒度というものがあります。
日本酒のラベルに「辛口」・「やや辛口」・「甘口」という表示が書かれていますが、清酒の甘辛を+(プラス)、または−(マイナス)で表し、+の値が大きいほど辛口タイプ、−の値が大きいほど甘口タイプのお酒になります。

日本酒度の比重を数値で表し、水と同じ比重を日本酒度0(ゼロ)とし、比重の軽い方を+、重い方を−で表しています。
ただし数値はあくまでもひとつの目安です。

裏ラベルに記載
日本酒度の測定は当社では日本酒度計を使用します。

日本酒度計全体

日本酒度計目盛部分
辛口タイプなら比重が軽く日本酒度計は沈み+を示し、甘口タイプなら日本酒度計は浮いて−を示します。



計測全体像 比重計測後拡大画(赤目盛はプラス、黒目盛はマイナス)

ちなみに当社製品の中での辛口タイプは日本酒度+7の越の酔鬼、甘口タイプは−5の新井の宿(旧新井市限定商品)であります。
 
 
 
 2010.4  火入れと生酒

 一般に、搾り・ろ過を終えて清酒となった日本酒は、火入れと呼ばれる加熱処理をしてから貯蔵します。
 熱交換器を通して清酒を65℃前後で加熱しますが、目的は二つです。
一つ目は、清酒の中に残存している麹等の酵素類の働きを止めることで、清酒の香味を調整し保存性を高めることにあります。
もう一つは、清酒を腐造させる火落菌(乳酸菌の一種)の殺菌です。火落菌はエチルアルコールのあるところで生きることの出来る特殊な細菌です。清酒の中で増殖すると香味を悪くし、また清酒を白濁させることがあります。
 火入れが終わった清酒は、貯蔵タンクで出荷を待ちながらじっくりと熟成されます。

 生酒は火入れをしない清酒です。ですから酵素がまだ生きて活動していることになります。搾ったばかりの芳香フレッシュさが持ち味の生酒ですが、酵素の動きを上手に制御しないとどんどん香味が崩れてしまいます。貯蔵温度を低くすることで、香味の変化をある程度抑えることが出来ます。
 また火落菌の熱殺菌をしないわけですから、特殊な濾過膜で火落菌を除去することも必要です。
 余談ですが、火入れは有名なパスツールが発表した低温殺菌法(パストライゼーションと呼ばれます)と同じ意味を持っています。日本酒造りでの火入れは、その遙か昔(約300年前)から、理屈はわからないで行われていたことですが、誇らしい話だと思います。
 
 
 
 2009.10  越後謙信SAKEまつり
今年もSAKEまつりがやってきました。
10月24日(土)15:00〜20:00
10月25日(日)10:00〜16:00
の2日間、新潟県上越市本町3・4・5丁目商店街(歩行者天国)にて上越、妙高地域のお酒を集めたイベントを行います。

会場にて1,000円で試飲グラスを購入いただくと、2日間、19酒蔵とワインが飲み放題です。

今年は豪華賞品が当たるスタンプラリー(どなたでも参加可能)もありますし、お酒以外にも「串焼き」「ジェラート」など食ブースもたくさん出店しますので、皆さん是非、ご家族でお出かけ下さい。

イベントチラシキャラクターは現在名前を募集中です。もし宜しければ下記のアドレスから応募お願いします。
  http://kenshinsake.com/charaname.html

越後・謙信SAKEまつりホームページ
http://kenshinsake.com/index.php
 
 
 
 2009.9  酒米

 天候不順であった今年、契約栽培をして頂いている酒米も8月中旬の天候回復により、ようやく稲穂が出て秋の刈り取りを待つ段階となりました。新潟県の代表酒米、晩生品種の『越淡麗』、早生品種の『五百万石』は新潟で一般的なコシヒカリと比べ早く穂が出るため、鳥(スズメ)による稲穂を食べられる害が心配されます。その為、稲穂を守るため鳥害対策として田圃一面に網をかけ稲穂を守る作業を余儀なくされ、生産者には大変な苦労となりなす。(写真)
この様に大切に管理 生産された酒米は、9月中旬に刈り取られ10月に蔵元(君の井)に入荷し、酒の原料として当社精米所に於いて丹念に精米され使用されます。 
精米作業は15〜16年前まで2〜3人交代で夜通し作業をしていましたが現在はコンピューター制御による精米機のため1名で作業が可能です。
鳥から稲穂を守る為にネットを張った田圃  生産者の苦労が伺えると思います。
新設された精米機、左から1号機、2号機、3号機です。


玄米では見えにくいですが、白米にすると全体が半透明の米粒の中央に白く濁って見える部分があります。これを心白と言います。これは米粒内のデンプン形成時に細胞間にすき間ができ、そこの水分が光を受けて乱反射するため、白く見えると言われています。この部分は組織が柔らかく麹菌の菌糸が内部まで入りやすく、菌糸が浸透すれば、それだけデンプンを糖類にかえる力が強くなり、そこが酒造好適米の一つの条件とされています。玄米粒の中身は、デンプンが70%タンパク質が8%程、残りが脂肪、リン酸、カリウムなどです。タンパク質以下残りの成分は米粒の外側に多くあり、精米は、外表部分を取り除くために行い、外表部分が少なくなればなるほど、デンプンの純度が高まりそれだけ綺麗な酒が出来ます。
君の井大吟醸群は、この条件の下、精米歩合35%の大吟醸です。黄リンゴ(ゴールデンデリシャス)や洋梨の様な、華やかな香りと、酸味が新鮮でクリ−ンな爽やかな味わいを楽しむことの出来るお酒です。
君の井大吟醸
越淡麗720ml
君の井
大吟醸720ml
君の井大吟醸
越後田中屋大五郎1800ml
大吟醸のラインナップです。
 
 
 
 2009.7  梅酒の仕込み





今年も上越市名立区から、減農薬栽培で採れたての梅が入荷しました。
丁寧に水洗いをした後、一定時間水にひたしてアク抜きです。
このまま水が切れたところで、普通の梅酒ですと原酒(日本酒)の中に砂糖と一緒に入れて仕込みは完了ですが、ここからもうひと手間かかります。
純米吟醸 蔵秘伝梅酒」は、写真のようにネットに入れた梅を袋で覆ってから冷凍庫へ・・・カチカチに凍った梅を仕込みます。そうすることで見た目では分かりませんが、冷凍により梅の細胞が破壊され、梅の成分を容易に抽出する事が出来ます。
一般的には焼酎と梅、砂糖を容器の中に入れるだけの簡単な作業ですが、造ってみるとなかなか奥の深い飲み物ですね。
この夏は酒蔵が純米酒で造った美味しい梅酒を飲んでみては如何でしょうか。
日本酒で割って飲んでみましょう!

※日本酒がベースの為、糖類が控えめの梅酒です。
日本酒には本来、米による甘味があり、糖類が少量の健康飲料です。ストレートでも良し、氷を入れ冷やして飲んでも良し、また日本酒(純米吟醸 蔵秘伝)7:梅酒3の割合で割って飲んでも美味しく頂けます。
日本酒党には甘い梅酒なんかは、と言われる方もいらっしゃると思いますが、飲み方によっては充分、美味しく楽しんで頂くことが出来ます。
 
 
 
 2009.6  春から夏へ・・・






初夏、ワラビ・コゴメ・筍等、山菜の季節も終盤です。我が家ではお隣りから頂き物がありました。
茹でてありますが、お判りでしょうか?ギボウシ(地元名:ゲンブキ、ウルイ科)という山菜です。
おひたしにどうぞと教わりました。
お酒との相性はどうかと思いながら、醤油・マヨネーズの2通りを試してみました。
独特の香り、歯触りとぬめりがあり、日本酒と相性の良いものは醤油と決めつけていましたが、案外マヨネーズもいけました。
お隣のご主人は、山好きの日本酒党です。御礼に君の井・越の酔鬼を差し上げました。
越の酔鬼はスッキリと辛口ですが、冷やでやるよりもぬる燗の方が更にスッキリとして美味しいと喜んでいました。
山菜を酒の肴についつい飲み過ぎた様です。
当社で唯一の辛口酒で、晩酌タイプのお酒です。
燗で良し、冷やで良い、飲み飽きしない粋々飲める君の井の酒です。

 
 
 
 2009.5  ホルモン焼と蔵秘伝



お久しぶりです。東京営業担当の阿部です。
うららかな春日和につられて食欲も増してきました(笑)
すでに夏の気配すら感じられるこの頃、スタミナ補給には焼肉!
ここは東京大田区蒲田。ホルモン道場輪倶闇市さんにお邪魔しています。
オーナー様には「山廃仕込・越後の蔵秘伝」の味に惚れ込んで頂き、オープン当初より、お客様に提供して頂いています。


本日は、お店自慢のレバ刺し(これが新鮮で甘いんです)、ホルモン焼を塩で。冷えた蔵秘伝と一緒に堪能しました。
もともとコクのある料理には相性ピッタリのお酒♪
適度に酸度ある酒質に脂の乗ったホルモン。これがまた最高!
メタボ体質に足を踏み入れた私には少々危険ですが、とにかく旨いんです。
他にもお店では、定番の「君の井 普通酒」、冷やしておいしい「君の井 生酒」他季節限定のお酒も味わえます。
また、東京のおいしいお店と、君の井のお酒を紹介させて頂きます。
夏はもうすぐそこです。みなさま、体調を崩されませんようお気をつけください。
 
 
 
 2009.1  寒い冬の楽しみ しぼりたて旬


こんにちは、営業部の和泉です。

毎日寒い日が続きますが、皆様如何お過ごしでしょうか?
風邪などひかれていませんか?
私は幼少の頃から剣道をやっていまして、今年も1月4日から稽古始めに行き、極寒の道場で身も心も引き締まる中、気持ち良い汗を流してきました。
真冬の稽古は、剣道の修行の中でも特に精神を鍛える事が出来る重要なものです。
冬の厳しい寒さは清酒造りにおいても、とても大事な要素です。
皆さんもご存知の様に寒仕込の酒は特に美味しいものですね。
今年の初稽古後、家でゆっくりと冬季限定品の『しぼりたて旬』で一杯。
このお酒はしぼりたてならではの、コクのある味わいと旨味がフレッシュ感とともに味わえます。疲れた身体にまた新たな気合が入る心地がします。
皆さんも『しぼりたて旬』を飲んで、ちょっとした贅沢な気分に浸ってみませんか?
この時季にしか味わえない逸品です、是非お試し下さい。
 
 
 
 2008.11  越後謙信SAKE祭


先月10月25日〜26日にわたり、高田の本町通りで越後謙信SAKE祭が開催されました。
越後謙信SAKE祭は2年前の2006年より毎年10月に開催されており、上越市・妙高市19酒蔵の清酒や、ワイン、地ビールなどが試飲出来るイベントです。
(イベント詳細は公式HP http://kenshinsake.com/
またお酒の他にも上越の食のブースも充実しており、本町通りは活気に溢れ、ほろ酔い気分の方々で大変賑わっていました。

    
えんじ色幟が目印の当社ブースで販売していた商品は、上泉純米蔵秘伝梅酒の4商品です。
特に梅酒は大変ご好評を頂き、26日午前中には完売してしまいました。
梅酒と蔵秘伝、セットで購入されていく方が多かったです。
今後とも皆様により美味しいお酒をご提供出来るよう、日々精進して参りたいと思います。
ご来場、ありがとうございました。



 
 
 
 2008.10  色付く笹ヶ峰

稲刈りが終わり、酒造りの時期になってきました。
新米が入荷し、酒造り(仕込み)の第一歩の精米が始まりました。
妙高山にも初雪が降り、近くの山の木が色づき、我が君の井酒造のある妙高市では、苗名滝から笹ヶ峰の紅葉がとても綺麗です。
写真は標高約1000mの所で写したものです。
天候にも恵まれ、紅葉を多くの人達が楽しんでいました。
紅葉は最低気温が8度以下にならないと始まりません。樹木が水分吸収を行わなくなり、葉が枯れて色が付き始めるのです。
その後紅葉が始まり、2週間程で(※地域により差はあります。北海道は1週間、本州(新潟)では2週間、九州では3週間程です。)落葉しますが、少し淋しさを感じます。
紅葉を散策し、夜には紅葉を頭に浮かべ酒の肴に秋の宴を楽しんでみては如何でしょうか。




 
 
 
 2008.9  実りの秋 酒米の収穫

 妙高市 原通地区で契約栽培の酒造好適米、五百万石と新品種の越淡麗の2種類が今月中旬から来月中旬にかけて刈り取られます、9月12日の午後より五百万石の稲刈りを行いました。刈り取り風景を載せてみました。


 五百万石は早稲品種で新潟県で開発された代表的な酒米で、上越地域では吉川杜氏で有名な上越の吉川区で多く栽培されています。


 一方、越淡麗は五百万石より半月ほど遅い晩生の品種で、今月末から来月上旬の刈り取りとなります。越淡麗は山田錦に変わる大吟醸酒用酒米としても期待され、今のところ地元生産農家と契約栽培のみで量が多く見込めません。県内の蔵元でも大吟醸用として3年前より商品化しており、鑑評会にも一部の蔵元では出品しております。当社も一昨年より商品化、『君の井 大吟醸 越淡麗』として発売しています。
 秋の夜長、縁側で盃に注いだ酒に月を写し月見酒と洒落たいものです。試してみてはいかがですか。

 
 
 
 2008.8  鮮魚には日本酒
 こんにちは、製造部の松井です。
製造部は冬場休みが少ない分、夏のオフシーズンに休みが多いので、最近は趣味の釣りにとことん没頭しています。
 この間も直江津〜黒井周辺に今旬のキジハタを狙いに行って来ました。キジハタはあまり聞き慣れない方が多いかもしれませんが、6〜9月にかけて産卵で浅場にあがってくる白身でとても美味しい高級魚です。日中はテトラや岩陰に隠れてしまうので、早朝や夕方〜夜が狙い目です。
 この日も朝3時〜8時の間で、小型ではありましたが本命のキジハタ2匹、他カサゴ3匹のまあまあの釣果でした。
 キジハタ、カサゴとともに白身で淡泊なので、うす造り風にしてポン酢で頂きました。おともは「君の井 辛口生酒」です。やっぱり鮮魚には冷えた日本酒が最高ですね。
 9月に入ると岸からアオリイカが狙えます。これまた酒の肴に持ってこいです。釣りに興味のある方は是非、海へ足を運んでみて下さい。

 
 
 
 2008.7  関山神社の火祭り
 妙高市の伝統ある夏祭りとして、関山神社の祭礼が毎年7月に行われます。 神社の大祭に伝えられている火祭り行事と、仮山伏の棒使いは権現信仰山伏の珍しい祭礼行事を守り、受け継がれている貴重な文化財です。
 神事は午前9時から始まり、『仮山伏の棒使い』は地元の関山権現氏子若衆によって奉納演技されます。 「火祭り」と言われる『柱松の儀』と行事は進んでいきます。午後は若者達の『相撲大会』、夜は『神楽舞』の奉納と続きます。 翌日も十六の菊の御紋を頂いた神輿が氏子の集落を若者達の手によって渡御していき、2日間の祭りも終わりになります。
 神社への供物もたくさん奉納されます。特産品として造られている『天狗の隠し酒(地域限定品)』は特に奉献酒として使われ、大変喜ばれています。
 この関山神社の火祭りが終わると梅雨明けも近くなり、我が蔵では漬物用の酒粕の出荷がピークとなります。 この粕は奈良粕と言われ、主に白うりを漬けたものを奈良漬けと言います。最近では、色々な野菜を使った粕漬も考えられています。(セロリ・キュウリなど)皆様も挑戦してみては如何ですか?
 
 
 
 2007.12  新酒出荷
12月に入り、今年も新酒を出荷することが出来ました。
しぼりたて生原酒です。

生原酒とは、もろみをしぼってから出荷するまで一度も加熱殺菌を行わない日本酒のことです。
このため、酒の中にいろいろな酵素(糖化酵素 等)が残っていて、貯蔵中に成分変化がおこりやすいというリスクがありますが、通常の熱殺菌されたお酒に比べて新酒特有の新鮮な風味をもっているのが特徴です。
一般細菌まで除去出来る精密なろ過を行ってから出荷するお酒が多いのですが、ろ過を全く行わないで出荷するお酒もあります。
それが今月より出荷させていただいております、「しぼりたて旬」です。
もろみをしぼって、そのまま瓶詰めいたします。
いわゆる、無ろ過・生原酒です。
新酒、そして、しぼりたて独特の新鮮な香り、コクと旨味をご堪能いただけます。
今期酒造り、新酒の初出荷商品です。
是非お試し下さい。

 
 
 
 2007.10  酒造りの第一歩
精米
 猛暑の夏を耐え、刈り入れがすんだばかりの新米が蔵に入荷してきました。
 今年の夏は、梅雨明けが遅かったこと、7月の日照不足と低温、その後の猛暑と厳しい気象条件で、米の品質を心配しましたが、契約農家のご苦労のおかげで、高品質の米を提供していただくことができました。その一粒一粒を大事に扱い、お酒の仕込みが始まりました。精米はその第一段階で、現在行っています。
 日本酒の醸造には高度に精米された白米が使用されます。米は白いほど良い酒が出来ると云われています。玄米の糠や胚芽、またその付近の成分が酒の中に入ると、日本酒の香味や色が悪くなります。その為に精米が行われるのです。今年の新酒を皆様にお届け出来るのは、12月初めで無ろ過生原酒の「しぼりたて旬」が最初となります。このお酒は、玄米を62%程(糠が38%)までに精米しております。

 
 
 
 2007.9  原料米の収穫始まる
仕込みの原料となる酒米(五百万石)の稲刈りが9月15日、素晴らしい秋晴れのもと行われました。
君の井の酒米の栽培をお願いしている飯吉 貢さんの田んぼで、今回も早津杜氏をはじめ、営業部、製造部、そして地元の酒販店の人達も参加しての大変賑やかな楽しい稲刈りになりました。
飯吉さんの足手まとい、邪魔にならないようにお手伝いを致しました。
立派な稲穂に育ち、飯吉さんはもちろん早津杜氏も満面の笑みで大変満足な様子でした。
これからの酒造りが本当に楽しみです。

サムネイル形式になっています。画像をクリックすると写真を表示します。
 
 
 
 2007.8  初秋
 残暑が続く毎日、暑い暑いといっても盆が過ぎればもう秋!
 ススキが穂を出し、秋の虫コウロギが鳴く時期になってきました。今年は梅雨の長雨により、農作物に多大な影響が合ったようです。特に野菜の成長が大きく遅れ不作気味とのこと。水稲も7月末現在での作況指数が98〜99%のやや不良との発表でした。当社が酒米の五百万石を契約栽培していただいている農業認定者の飯吉さんによると、8月に入ってからは晴天が続いており、このままの天気でいてくれれば昨年並みの品質、収量は採れるだろうと言われていました。しかし、収穫してみないと分かりません。9月はもうすぐ、味覚の秋でもあり楽しみです。一足早く秋を感じさせる一コマを載せてみました
営業 羽深

 
 
 
 2007.7  奈良粕と奈良漬け
 今年も早いもので半年が経ち、奈良粕出荷の時季になりました。奈良粕の袋詰め作業も順調に進み、7月4日より出荷しております。
 奈良粕の由来は、その昔奈良県地方で酒造りが盛んに行われていました。その時に出来る酒粕を利用して漬けた漬物が奈良漬と呼びます。この奈良漬に使用されていた酒粕が奈良粕と言われています。
 奈良粕は、まず板粕を4〜6ヶ月タンクで貯蔵し、6月下旬から7月下旬にかけて袋に詰め、製品にします。この酒粕は搾った直後の板粕と比べると熟成が進み、綺麗なピンク色で甘い香りとなり、奈良粕となります。
 白うりが出回るのはこれからです。使用する白うりは形が大きく身の締まった物を選んで漬けます。今の所、天候も順調で良い物が取れそうです。皆様も是非、奈良漬けに挑戦してみてはいかがでしょうか?





◎奈良漬の作り方
材料: 奈良粕  5kg
白うり  3〜5kg
 450〜750g(白うり1kgに対して150g)
砂糖  1kg

@ 白うりを半分に切り、種を綺麗に取り除く。
A 種を取り除いた所へ、切り口を上に多めの塩をのせ、24時間漬け込む。
B 24時間経過すると水分が出てくるので、その塩水で白うりを綺麗に洗い、塩を取り除く。
C ザル等の上にのせて、半日程度陰干にする。
D 奈良粕と砂糖をよく混ぜ合わせ、白うりにたっぷり付け並べて漬け込む。

約一ヶ月程で召し上がれるようになります。また白うりの他にセロリ、胡瓜などを漬けても美味しいです。是非、お試し下さい。
 
 
 
 2007.6  初呑切り
 冬の酒造期間も春の田植えも終わり、ほっと一息ついてみると、もう6月中旬、日差しも強く気温も上がってきています。
 当蔵も今では昔と違い蔵内は冷房され、外に比べればひんやりとしていて、上着を着なければ寒くて仕事が出来ない様な状態です。気温の上昇に伴い、火落ちの危険性が出てくるこの6月から7月にかけて蔵内の全タンクの呑口から、少量のサンプルを取ります。この作業を呑切りと言います。現在では火入れ、貯酒技術も向上して※火落ち菌による被害も聞かれなくなりましたが、貯蔵中の酒の香味の変化を調べる重要な工程の一つです。
 冬に造ったしぼりたて新酒も、火入れ・貯蔵する事により、生新酒の時の新鮮さと荒々しさは消え、落ち着いた味と香りに変化していきます。この火入れ貯蔵後の変化は、生新酒の時には中々予想がつかず、呑口から出てくる新酒にちょっとドキドキの対面です。

※火落ち菌※
一般的に細菌は、15%程のアルコール分があれば生育は出来ませんが、火落ち菌はアルコール耐性が高く、清酒中で容易に増殖し得る特殊な乳酸菌です。火落ちした酒は白濁し、香味共に劣化します。

製造部  早津



 
 
 
 2007.5  慣れない手つきで!!
 田植え最盛期の中、酒造好適米・五百万石の田植えを5月18日午前中より行いました。天候にも恵まれ、春の日差しの中で妙高山のふもと、妙高市大塚新田の契約生産者であり、農業認定者である飯吉さんの田圃で行いました。
 妙高天狗の隠し酒の販売店である酒販店及び、当社製造責任者・営業が手伝い、立派な米が出来る様に祈りながら行いました。
 また、5月20日には一昨年より話題の山田錦と五百万石の掛け合わせ米『越淡麗』=(新潟県酒造組合と県醸造試験場・県農業総合研究所作物研究センターにより共同開発された新しい酒造好適米)の田植えも行いました。
 田植えの風景を載せましたので、ご覧下さい。



 
 
 
 2007.4  4000本の桜で春を堪能
 4月6日〜4月22日まで、日本三大夜桜の1つに数えられる、『第八十二回高田城百万人観桜会』が高田公園で開催されます。
 3月に今冬最高積雪を記録するなどで異常気象でしたが、昨年より10日早い4月2日に開花しました。 県内で一番早く咲く上越地方の桜は、この高田城の他に経塚山公園、松ヶ峰遊園などが名所です。 高田公園の桜は明治42年十三師団の設置を記念して、2200本の桜を植えたのが始まりで、現在約4000本の桜があり、咲き揃う姿はまさに春爛漫と言えます。 又、高田城のシンボル・高田城の三重櫓が夜にはライトアップされ、幻想的な光がお堀に浮かび上がります。
是非、皆様も一度お出掛け下さい。

当社にはこの三重櫓がラベルにデザインされた『本醸造 高田城』が限定で販売されています。
まだまだ寒い夜桜見物に熱燗の日本酒も粋な楽しみ方です。



 
 
 
 2007.3  こしき倒し
初めまして。製造部の松井です。

 先日3月9日、最後の仕込み掛け米を蒸す作業が終了しました。この日を酒蔵では※「こしき倒し」といい、お疲れさまでしたということで労をねぎらい一杯やる祭りのことです。我が社の場合社長からごちそうになるのですが、この日を蔵人は楽しみにしていました。
 まだ、もろみ管理・上槽・ろ過・火入れを残し気を抜けないわけですがひとまず大きな事故もなく8合目辺りに到達したわけです。明日も仕事ですが、この日は思い切り呑まさせて頂きました。

※こしき(甑)とは、白米を蒸す大型のセイロのことでこの日が仕込の最後の日のこと。

【 こ し き 】

【    釜    】

3/9祝宴風景


 
 
 
 2007.2  暖冬?
 妙高と聞くと雪を思い浮かべられる方がおられると思いますが、たしかにここ妙高市は豪雪地として有名な地域です。
 君の井酒造が位置する妙高市、市街地では例年2月にはおよそ2メートルの積雪量があります。ところが今年は前年12月からのまとまった降雪が無く、積雪量はゼロで地面が顔を出しています。雪が少ないと雪降ろしをせずに済みますし、道に雪が無いので道路状況も良く、動きやすいというメリットがあります。
 今年は小雪でしたが昨年のような大雪が降ると、「雪の重みによる家屋の倒壊」、「電車などの運転見合せ」、「山間部においての雪による孤立」などの被害がでます。しかし、雪は必ずしも悪い事だけをもたらすものではありません。
 例えば雪による産業などは妙高市で大きな意味を持っています。スキー場や温泉旅館などは雪が降ることによりお客様を呼んでいますし、山に降った雪が春には溶けて、おいしい新潟米を育てる水になります。また、溶けて地面に染込んだ雪は伏流水となって酒造りの仕込水にも使われます。
 さらに酒造りの時期に降る雪は、空気中に舞っている塵などを地面に落としてくれますので、清浄な空気環境で酒造りを行うことができます。

 降りすぎても困るし、降らなくても困る。それが雪です。
 雪には良し悪し両方の面がありますが、雪国の住民は雪と共生しています。



18年2月 君の井酒造

19年2月 君の井酒造
2枚とも同じ場所で写したものですが、18年が大雪だったのに比べ、19年は全く雪がありません。
 
 
  
 2007.1  いよいよ大吟
 新しい年を迎え我社の酒造りは、早や3ヶ月が過ぎました。今冬は気温も高く暖冬の気配。酒造りにも影響があろうかと少々心配しましたが、ここまで順調に来ています。さて、寒の入りとなりいよいよ我社では大吟醸の仕込みが始まりました。今年は例年の山田錦を使った仕込みとは別に、新しい酒米の【*越淡麗】という原料米での仕込みにも挑戦しています。毎年の事とはいえ、特に吟醸造りが始まると身の引き締まる思いです。蔵人の作業にも自然と力が入ります。おかげ様で、昨年は全国新酒鑑評会で金賞を受賞しました。又、関東信越国税局の酒類鑑評会においても入賞し、W受賞を致しました。本年も鑑評会出品に向けて、納得のいく酒が出来ます様、蔵人全員で頑張って仕事をしています。今から出来上がりが楽しみです。

*越淡麗 ・・・新潟県酒造組合が中心となって取り組み開発した新品種。
                  (山田錦と五百万石を掛け合わせた酒米)


朝7時より甑より試桶(ためおけ)に

蒸し米を処理工場へ
 

さらし風景
 
 
 2006.6  親睦会 暑い一日
6月3日筍の子刈りを行う。君の井従業員共済会主催による従業員の親睦を兼ね市内にある松山ふれあい水辺公園にて行いました。本来なら早朝より筍の子探しから始める予定でしたが今年の多雪により遅れ気味とのことで、無ければ困るとの思いから筍の子取りの名人に依頼、買い揃えました。会員の皆様には朝10時に集合してもらい、酒 ビールを飲みながら筍の子の皮むきから行ってもらいました。出来上がったのは11時半、一斗函(18リッター)に2ヶそれぞれ味を変え作りました。この日は天気が良く、紫外線との戦いでタオルでほっかぶりと日に焼けないようにと思ったが、みなさんの顔は真っ赤、酒も入っていることから余計に赤みを増していました。空気の澄んだところでの味は最高! と誰かが言っていたような気がします。来年もやるぞ〜と午後2時に解散し三三五五、飲み直しに開いている料飲店に向かった人もいたようです。楽しい1日でありました。
筍の子刈りの様子です。


全員集合!と犬1匹


調理前、根まがり竹の皮むきです

暑い時の燗酒も最高!
 
 
 
 2006.6  妙高天狗の隠し酒(妙高特産)の五百万石(原料米)の田植え



先日、「妙高天狗の隠し酒」に使う酒造好適米「五百万石」の田植えを行いました。
今年の田植えは3月までの大雪の為、5月末になってしまいました。

冬は記録的な大雪で除雪作業に追われましたので、今年の夏は稲が育つように異常気象にはならないで欲しいものです。
これから大きくなるのが楽しみです。


 
 
 
2006.3 米国出荷
 
 少し前の事になりますが、アメリカへお酒の営業に行って来ました。
 以前からアメリカでは日本酒は飲まれていますが、現在、日本酒ブームが到来しているそうです。
 アメリカ人は「酒」のことを「サキ」と発音する人が多く、最初は人の名前かと勘違いしました。
 アメリカ人の日本酒に対するイメージは良く、日本食レストランだけでなくバーなどにも置かれています。最近では少なくなりましたが、日本でワインがブームになった時のようにアメリカ人にとって舶来品の日本酒は何かオシャレなイメージがあるのかもしれません。
 現在、アメリカで販売をしているお酒は当社の特徴であります山廃仕込で造った「君の井 山廃純米大吟醸」と「越後の蔵秘伝」です。
 ちなみに、アメリカでの「君の井」販売名は「Emperor's Well」です。直訳ですが、横文字になると何かかっこいい感じがします。
業務課長 田中




 
 
 
2006.3 「山廃仕込み」への思い
 
 便利な時代にわざわざ非常に手間と日数のかかる「山廃」仕込み。現場をあずかる者(働き手)としたら簡単な酒母で酒造りが出来れば、これに越したことはない。いうなれば酒母のいらない酵母仕込みもあり、又一週間足らずで出来上がる酒母もある、さかんに使われているそうした酒母の中、何故1ヶ月も面倒な事をして造らなければならないのか!
 大半が農業を営んでいる酒造りの人。作物は、成長期には肥よりも主の足あとと、臭いが好きで毎日待っていると言われます。そこに行けば何かしろ必ず手を加えたりして大切に扱い、何を望んでいるかわかってきて、問い掛けに応じるもの。
 酒造りも作物を育てると全く共通しており手を抜けば抜いただけの物が、又反対に心をこめて手をかければ必ず何かが見返りとしてある。その品物を造る上に品物の気持ちになって大切に育て上げることを、信念をもって行えば必ず他にない何かがうまれるもの、山廃酒母も例外ではなく期待通りのものが得られるのであります。
 この酒母の育成には管理、操作、内容成分が実に複雑に仕組まれており、その一つ一つを確実にチェックして行ってこそ理想な酒母が仕上がります。特に仕込初期の品温と操作(暖気樽操作が最も重点)が肝心に予定の成分が次から次えと出て来てこそ成分になり筆では書き表せない独特な味がある。こうして出来上がった酒母を使って「もろみ」を仕込めば、すべての物は父母に似るもの、特に母なる存在が大きく酒も同様母に似たものが出来上がる。こうして万人に悦ばれる品物が出来ることを信じて私共は、存在して来ました。幸いにして昨今は山廃が見直され益々自信をもって日々その造りの全うする者であります。
 どうかこのような深い意味の有る「山廃仕込み」を一度ご賞味いただければ、悦びと感動を与えるものと思います。
製造部長 日野貞夫
 
 
 
2005.11 はじめまして
 
 新入社員の阿部です。とは言っても今年40歳になるオヤジです。(笑)
 この2月より〜清酒君の井〜の営業社員として仲間入りさせていただきました。現在首都圏担当として東京に駐在しております。
 簡単に自己紹介させていただきます。出身は徳島県、妻1人娘1人と品川区に住んでいます。お酒の営業にも関わらずアルコール致酔量はコップ酒1杯半です。(非常に弱い)入社してまず驚いたのは、先輩方の酒の飲み方です。ハンパではありません。お銚子の注文は10本単位。歓迎会の時、お酒が無くなり近所の酒屋さんに1升ビンを配達してもらいまいた。みなさん肝臓には気をつけましょう。おかげで私も毎日適度な晩酌をする様になり楽しみの一つになっています。
 未熟ではありますが最近お酒の味も覚えつつ、弊社の清酒の美味しさを実感しています。私のイチオシは「越後の蔵秘伝」です。冷やもよし、お燗でもよし、山廃仕込みならではの奥深い味わいが楽しめます。最近、週に2〜3回飲み歩く様になり、縁あり弊社のお酒を取り扱いいただいているお店に出没しています。
 最後に都内近郊にて「清酒君の井」のお酒が楽しめるお店が数件あります。知りたい方はメールにてお尋ね頂ければ紹介致します。
 
 
 
2005.4 市町村合併に伴う住所表記変更のお知らせ
 
 新井市、妙高高原町および妙高村の市町村合併に伴い、平成17年4月1日より弊社の住所表記が下記の通り変更となります。

旧住所  →  新住所
〒944-0048 新潟県新井市下町3-11 〒944-0048 新潟県妙高市下町3-11

(関連リンク:妙高市
 
 
 
2004.12 ひとりごと
 
 世の中、似たような物がいくつかあります。植物では、あやめとかきつばた、物では桶と樽といった風に。
 私の家の近くに小高い丘があり、そこ全体が雑木で覆われた森となっています。極、まれに薄暗くなった夕方、車の前を走り抜ける子犬くらいの動物を見かけることがあります。「タヌキ」か「むじな」ですね。ほとんど見分けがつきません。
 動物は体の大きさが同じくらいですと、だいたい寿命も同じだそうですが、たぬきよりむじなの方が寿命は長いと言うことです。土地により、「たぬきイコールむじな」と言うところもあるようですが、私の知り合いは、「たぬきはまずいが、むじなは旨い」と言う人がいまして、理由を聞きますと「むじなは熊の仲間だから、肉は旨いよ。」とのことでした。むじなは熊の仲間ですから、当然、冬には何ヶ月も冬眠に入ります。むじなの長寿の秘訣は良く眠ることにあったようですね。
 (製造 早津)
 
 
 
2002.4 日本酒アレコレ!    第5話
 
 日本酒メーカーで働いている人は、「お酒が強い!」「飲むのは日本酒だけ!」と思っている人が多いかもしれません。しかし、日本酒メーカーの人でも、ほとんど飲めない人もいます。杜氏さんにも飲めない人がいます。飲むのは日本酒だけというわけでもありません。ビール・ワイン・日本酒・・・時と場合、好みによって様々です。
 お店で飲むときには試してみる事もあります。例えば、「君の井 純米吟醸山廃仕込蔵秘伝」を注文します。そして「他社の純米吟醸」を注文します。飲みくらべて、どちらが先になくなるか試してみるのです。肴との相性や体調にもよりますが、早く飲みきった方がその時の好みであり、肴にあった日本酒という一つの目安にもなります。 日本酒に限らず、他のアルコールにもいえることです。
 お花見の時期です。何杯でも飲みたくなるような、自分にあっている!というお酒を探してみてください。この機会に“君の井”のお酒を是非お試しください!
 
 
2002.2 日本酒アレコレ!    第4話
 
 日本酒ってどんな料理とも相性がいいと思いませんか。
 好き嫌いの問題は別として、ワイン・ビールにもたしかにそれぞれ良さはあります。
 日本酒は、冷酒から燗酒まで幅広い温度。さらに普通酒から大吟醸、又は古酒までと種類も多彩です。和・洋・中を問わず日本酒の種類と温度を組み合わせれば、料理との相性を楽しむことができるのです。仮に、1種類の日本酒でも温度を変えるだけで、料理との相性をかなり楽しむ事が出来るでしょう。
 もっと大雑把に言えば、ご飯に合うおかずなら立派なつまみになるのです。たとえば納豆などもワインより日本酒の方が合うような気がしませんか。イカ納豆をつまみに日本酒、おいしそうですね。
 次に簡単な料理と酒の味による組み合わせを紹介します。
 スッキリと軽いタイプの酒には白身魚などの薄味の料理。しっかりとした味の酒には、肉や油などを使った濃い目料理。甘めの酒には煮付け料理というふうに酒のタイプに似た料理を合わせる方法です。
 そして、こだわりのもう一つ方法は、その時飲む日本酒を料理の隠し味に使ったりするというもの。例えば、刺身醤油に日本酒をチョット垂らして、その日本酒で刺身を食べる。
 アサリの酒蒸しなら、飲む日本酒を使って酒蒸しにするなど、飲む日本酒が隠し味ですから相性は抜群です。お酒の温度は、お好みで、お試しあれ。
 
 
2001.10 日本酒アレコレ!    第3話
 
 お酒を飲むとき、皆さんはどんな器で飲みますか?
 陶器・漆器・ガラスetc…色々ありますが、同じお酒でも甘味を感じたり、香を感じたり、味が変わったりと器によって味が変化するのです。
 例えば、香の高い吟醸酒。香を楽しんで飲みたい時は、ぐい呑みよりワイングラスの方が楽しく飲めます。逆に味わいを楽しむならぐい呑みです。それも口に当たる部分の薄い方が、おいしく頂くことが出来るでしょう。これは、器に注がれる時の温度や空気に触れる面積によって変わってくるのです。
 その日の気分やお酒の酒類、シチュエーションで"今日の器はこれとお酒はこっち"といった組み合わせを楽しむのも新しい発見になると思います。
 また、温度による酒の味の違いをプラスすれば、味わいは一段と広がっていきます。冷酒(5℃〜12℃位)・常温(15℃〜25℃位)・燗(40℃〜50℃位)では、同じお酒でも違ったイメージがあります。実は、吟醸や純米の方が「燗をしたらおいしかった」という場合があるのです。当社の場合、純米吟醸山廃「越後の蔵秘伝」等が燗をしてもおいしい「燗上がり」するお酒です。
 生酒は別として、時には気に入った器で、ちょっと高いお酒を燗酒でゆったりとした気分で飲んでみてはいかがでしょう。きっとお酒と器と温度のベストチョイスが見付りますよ。但し、燗酒にする時は電子レンジではなく、湯煎でゆっくり温めてください。なぜか湯煎の方がおいしいようです。
 
 
2001.9 日本酒アレコレ!    第2話
 
 稲刈りの季節です。同時に酒造りの始まる季節ともいえます。
 酒造りに米は欠かせません。新潟はいわずと知れたコシヒカリの産地。コシヒカリでも酒はできますが、酒には適した酒米といわれる米があります。山田錦、五百万石、一本〆などがそれです。大きな違いは成分にあります。酒米は、おいしいとされる要素(米の粘り・タンパク質等)が少なく、心白(デンプン質)が多いのです。またお米を削る量も違います。コシヒカリなどの飯米は8%くらいしか削りませんが、酒米は30〜65%も削ります。大吟醸と呼ばれる酒は、半分以上も糠にしてしまいます。
 玄米の外側には、酒になった時雑味となる要素、タンパク質・脂肪分などが多く含まれています。これを取り除くために削るのです。
 大吟醸は、いわば贅沢品。あのクリアーな味わいは、半分以上削ることがポイントだったのです。
 では、削られた米糠はどこへいくのでしょう。玄米の外側に近いものは、飼料や肥料に、中心に近いものは、せんべい等加工品に使われます。米どころ新潟に米菓子メーカーがあるのも頷ける話ですね。
 米は、輸送や保存が可能です。他県から酒米を入れることも可能です。でも出来ることなら新潟の米を使いたいですよね。一方、米を取り巻く環境は、減反・稲作農家の減少等、年々厳しくなっているような気がします。このまま稲作農家が減り米不足になれば、蔵元の存続も危ぶまれます。農業と酒造りは、密接に関わっているのです。
 いつまでも、お酒造りができるように、君の井としても取り組んでいる課題です。
 
 
2001.7 日本酒アレコレ!    第1話
 
 日本酒を含むアルコールは、たくさん飲めば害になりますが少量なら健康増進に役立つとテレビ等でも言われています。日本酒の場合、皮膚の表面の血液循環が良くなり肌がツヤツヤになる。善玉コレステロールを増やす。ストレスを解消する等、飲める人にはうれしい限りです。暑い夏でもオンザロックにして、好みでレモン果汁を絞って飲めばさわやかな味の日本酒カクテルになります。女性の方やビールだとお腹が一杯になるという方にもお勧め夏向き日本酒です。
 しかし飲めない人にはどう転がってもアルコールは辛いもの。そんな時は「酒風呂」を試してはいかがでしょう。方法はいたって簡単。酒一升(1.8l)をお風呂に入れて、ぬるめの湯加減であとはゆっくりつかるだけ。温泉のごとく肌を引き締め、冷房などで冷えきった体を温めてくれます。一番安い日本酒で構いません。一度お試しください。 また、男女問わず、顔の肌ツヤを良くしたい方、風呂上りに日本酒をたっぷり染み込ませたコットンで顔をたたきます。30分位すると肌がツルツルになるそうです。こちらは純米酒がお勧めです。
 
 


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